べっ甲細工ができるまで

背甲・肚甲・ツメなどの部位を作成する商品に合わせて選別していきます。

作成する商品のサイズを甲羅からノコで切取り作る厚みに合わせて枚数を重ねて行きます。
切り出した甲羅1枚1枚が平になるようにグラインダーなどで削ります。
厚みを均一に揃えたら甲羅が荒削りの状態なのでサンドペーパーなどで細かく削りキズなども取り除きます。

タイマイ甲羅はニカワ質を多く含んでいるため熱と圧力で万力圧着します（接着剤などは使用しません）長年の職人の感、経験値で圧着に必要な鉄板の温度、圧着力を調整しながら万力する。季節、室内温度、湿度なども圧着に影響する。

作成したいデザインを生地に貼り付け糸鋸で切っていきます。
外枠の切回しがほとんどですがナニワ鼈甲の場合は透かしの切回し作業が多いのが特徴です。

リューターなどで細かいデザイン部分を彫っていきます。
プラージュの商品の場合は深くリューターで彫り込み立体感の有る作品が多い為色々なカッター（自作）でその作品を表現していきます。
細部にわたり細かくペーパーなどで仕上げて行きます

掘り上げた作品をバフモーターで房州粉と言うキメの細かい砂で細部に渡り磨き上げます。
最後に磨きロウをバフモーターに付けて鼈甲独特のツヤを出していきます。

最後にブローチ、イヤリングなど用途に合わせて金具を取り付けて完成です。